カントは、道徳において、手段として扱ってはならず目的として扱えと言っているところで生命を重視していると思えるような箇所もありますが、
実は正確にはカントは命が一番大事とは言っていません。カントがより重視したのは、ドイツの憲法にも掲げられている「人間の尊厳」です。
カントは人間を手段として扱うなとは言いますが、同じ生命を有しても、理性がないとされている動物は手段として扱っても良いわけです。
カントは人間を手段として扱うなとは言いますが、同じ生命を有しても、理性がないとされている動物は手段として扱っても良いわけです。
「命が大事」という思想は、古くは宗教における「殺すなかれ」に発端があるようですが、
(聖書にモーセの十戒があり、東洋では、生きとし生けるものの不殺生を説く仏教哲学がありますね)
しかし、西洋哲学としては、カント以後の、比較的新しいものに思います。そして、西洋では未だにあまり受け入れられない感じがあるのです。
(聖書にモーセの十戒があり、東洋では、生きとし生けるものの不殺生を説く仏教哲学がありますね)
しかし、西洋哲学としては、カント以後の、比較的新しいものに思います。そして、西洋では未だにあまり受け入れられない感じがあるのです。