2023年12月21日木曜日

哲学に向いている人の条件

 哲学向き不向きについて考えていました。


哲学に向いている人の3つの条件


条件1 問いのズラしと遡及。

何か問いを出されたときに、哲学的な切り口の問いに変換させるのがうまい人

具体的には、問いの展開の仕方が、ズラしたり遡及したりすると哲学的な切り口に近い。(ニャローテさんが私の言葉をまとめ、かつ補足してくださいました。)


条件2 ペンディング

(哲学的な問いは、簡単には答えられない難問が多いため、)その問いをずっと考え続け、前進やときに後退をし続ける人。

(すぐに結論を出して、それ以上考えない人は向いていない。)

哲学とは、知っていることではなく、知らないことを自覚して知を愛し求めることだから。


条件3 常識との齟齬

多くの人がなんとなく常識として受け入れていることに関して、なんだかもやもやしたり、不思議を感じたり、異なる感性や考えを持っているためにズレを感じ、そのズレを大切に保持し続けること。

(リアルでの哲学友の意見)


関連ブログ

哲学とは何か↓

https://iranaiblog.blogspot.com/2023/10/blog-post_24.html

2023年12月13日水曜日

本当に存在するのか??という問い

性別って本当に有るものでしょうか??

ある人がこのように問いかけた

肉体的な構造の違いはわかるけれど、社会的な男女差の記号は作られた絵空事に見えるとその人は言います。


性別って本当に有るものでしょうかの「本当に有る」の意味とはなんだろうか??


いまや、物質的なものだけが本当に有るという前提のもとで、それ以外のものは虚構だとして話は進むことが多いのではないだろうか?


例えば、お金は物質的な意味では存在しない。ただの紙切れを「それはお金だ」と多くの人が思い込むことによって、成立している。そして、それこそがお金の本質になっている。


法律も物質的には存在しない。警察や裁判所などの多くの人々の機構によって、あたかも存在しているかのようにみせることによって、そして、それのみによってそれは存在している。


すべては虚しい絵空事とも言えるが、虚しい絵空事ではないこととは何なのだろうか??


物質的に存在していることは絵空事なのだろうか?


それとも、それらのものを絵空事にしてしまいたいという精神がそうさせているとも考えられるのではないだろうか??


こうした物質のみが存在し、それ以外のものはすべて絵空事であるという考えに対して、哲学はあるのかもしれない。


などと、全然性別のことについてはまだ考えてないですが、このように思いました。

2023年12月12日火曜日

メディア(記録媒体)は記憶を退化させるか??

文字は記憶するためにある。文字にして残すことで我々はそんな昔のことまで再び読み返し、何度も書いて記憶することができるのだ!

 ところが、プラトンは逆のことを言っています。

書いたり、読んだりすることで記憶は逆に失われると。


正確にはプラトンのパイドロスを取り上げた「プラトンのパルマケイアー」というデリダの論文で取り上げられてあったのですが。

パイドロスの中では、ソクラテスがエジプトにおける文字の発明について説明します。

発明の神テウト神が文字を発明し、ファラオに渡しこう言う。

「王よ、この文字というのを学べば、エジプト人の知恵は高まり、物覚えは良くなるでしょう。私の発見したのは、記憶と知恵の秘訣なのですから。」

すると、ファラオはこう答える。

「人々がこの文字というものを学ぶと、記憶力の訓練がなおざりにされるため、その人たちの魂の中には、忘れっぽい性質が植え付けられるだろう」

「彼らは書いたものを信頼して、ものを思い出すのに、自分以外のものに彫りつけられた印によって外から思い出すようになり、自分で自分の力によって内から思い出すことをしないようになる」

スマホができて、漢字が書けなくなる現象をこんな時代から予見していたとはw

で私がそれを知ったのは、石田英敬の本。


つまり、

石田英敬の本で紹介されたデリダの論文で紹介されたプラトンの著作の中でソクラテスが紹介したテウト神とファラオとのやりとり。


そしてまた、文字に対して否定的なのにたくさんの文字を残すプラトンw

だからこそ、何も書かなかったソクラテスにそれを言わせると言う装置を設置したのかなw

また、精神分析医ラカンもそれが念頭にあってエクリを書くことに億劫だったのかもしれませんw



現代の対話篇〜


現代のテウト神ジョブズ「このスマホでなんでも学べます。漢字だって、忘れていたら、すぐに検索できますよ。あなたが記憶するのに役立ちます。」


プラトン「いやいや逆でしょ。むしろ、いつでも検索できるのだから、漢字を覚えなくても良いので、漢字を覚えなくなりますよね?」


2023年12月11日月曜日

天才の夭折について




 寺山修司が生きていたら、昨日(2023/12/10)で88歳だったそうです。

寺山修司は夭折し、鈴木忠志はまだバリバリ制作している。
モディリアニは夭折し、ピカソは長生きした。
ラファエロは夭折し、ミケランジェロは長生きした。