2021年5月11日火曜日

今月のオンライン哲学会のお知らせ

古書店にて定期的に開催しているオンライン哲学会のお知らせです。 2021年度は奇数月の第四週目の土曜日に開催します。 次回の開催予定は5/22(土)15:00~18:00となります。 さて、今回5月のテーマは「私とは何か」です。このテーマは自我論と言われ、さまざまな哲学者によっていろんなことが言われてきました。それを紹介していきます。 


今回もたくさん取り上げていきますが、おおまかに三人の哲学者をここで少し紹介します。

#ヴィトゲンシュタイン 「世界が私の世界であることはこの言語の限界が私の世界の限界を意味することのうちに示されている」#論理哲学論考 ヴィトゲンシュタインは「私」、ほかならぬたった一人だけの「この私」というものは言葉によって語りえないものと洞察しました。『ほかならぬたった一人だけの「この私」』という言葉はかえって誰にでも当てはまるからです。あなたにも私にも。

#カント 「認識が対象にしたがうのではなく、対象が我々の認識にしたがって規定されねばならないと想定してみたならば形而上学の課題をうまく進められるのではなかろうか」#純粋理性批判 カントは「私」というものは世界の内にある何らかの魂のような実体であると断定できるものではなく、むしろこの世界そのものをひとつの現実世界として統一して成立させうるような何かであると洞察しました。

#ヘーゲル 「私は私だ」とは、単なる無意味な同語反復ではない。「私は私だ」という言葉の内には「おまえはおまえだ」ということが暗に含まれているのだ。他者の承認を求め、そのことによって成立する「私」とは何でしょうか? このヘーゲルの考え方はマルクス、フロイト、ニーチェにまで適応できます。実のところ、マルクス、フロイト、ニーチェもヘーゲル的な洞察から逃れることは難しくかえってヘーゲル的になってしまわざるをえないのです。

こうご期待!

日時:5/22(土)15:00~18:00 要予約
配信:ZOOMによるオンライン講座(書店での直接受講は限定五名)
受講料:二〇〇〇円
講師:安部火韻
配信元:#特殊書店ビブリオマニア
支払い方法:paypalなどオンライン決済
※ZOOMによる顔出しや本名は必須ではありません。
※事前にワード資料とZOOMアドレスをお送りしますので連絡先をお知らせください。
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