シーシュポスと、プロメテウス。
同じようでちょっと違う。
アイスキュロスやシュリーによって詠われたプロメテウスに比べると、シーシュポスのほうがマイナーだが、カミュの「シーシュポスの神話」によってシーシュポスもある程度の知名度はあるようだ。
ちなみに、カミュはどちらも題材として取り上げたことがある。
比較して見る。
毎日、苦痛を味わうプロメテウス。
毎日、仕事が無に帰するシーシュポス。
毎日、プロメテウスが苦しむのは、不条理に課せられた身体的苦痛、つまり、不治の病、持病のようなもの。
毎日、シーシュポスの仕事が不条理に無に帰する。見方を変えれば、それは遊びと同じようなもの。
プロメテウスは、人類に火を贈った罰だが、シーシュポスは死に反抗した罰。
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