「信じるとは疑うことだ」サルトル
「信じる」とわざわざ言うということは多少は信じていないから、言う。
信じきっているものについては「信じる」とは言わない。
例えば、
「今目の前にあるのがスマホだと信じる」「今日は寒いと信じる」「昨日の怪我が痛いと信じる」とは言わない。言ったとしたら、今、目の前にあるのが本当にスマホなのかどうか実は疑い始めてしまっている。
信じるとは何かしら不確定なものについて言う。
「私は彼女が浮気していないと信じている」
「私は神がいると信じる」
それは「信じよう」という意志の表明なのであって、100%信じていることを単に表現したものではない。必ずや疑いとともにある。
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