ラースフォントリアーという監督知ってる??
メランコリアとアンチクライストは、去年あたりに観て、最近、ドッグヴィルと、マンダレイを観た。次はダンサーインザダークを観ようと思う。
どれもよかったから迷うが最初に見るべきは、マンダレイ
アメリカのリベラリズムの傲慢さに対するアイロニーがものすごい。ラースフォントリアーの作品の中では僕が見た中で最も分かりやすい作品。
白人が黒人を助ける
マンダレイが気に入ったら、次にマンダレイの前作、ドッグヴィルがお勧め。こちらは道徳に対するアイロニーとなっていて、ドッグヴィルのほうがさらに強烈で複雑でさらによくできている。
実はマンダレイは、ドッグヴィルの続きになっているんだ。しかし、見る順番は逆のほうがよい。ドッグヴィルのほうがより観念的だから。そして、アンチキリストはさらに観念的。メランコリアは、大枠は分かるかもしれないが、謎がさらに多く、さらに象徴的な抽象で、わけがわからなくなっていく。
アンチキリストと、メランコリアは映像は非常に美しい。
あと、グロテスクな美しさも。
グロテスクなのに美しいの?
うん、そうだね
矛盾してる感じがするかもしれないけど
逆説的か
グロテスクなものを美しく撮す
グロテスクを極めてむしろ美しい
グロテスクな中に美しさがある
美しさの中にグロテスクさがある
美しすぎてむしろグロテスク
?
なるほど、難しいな
グロテスクなものを美しく撮る→普通に考えてグロテスクだと考えられうるものを、美しく見せる。→一見美しいがよくよく考えるとグロテスクに感じるはずだ。
グロテスクなものこそ極めてむしろ美しい→グロテスクさを追求しすぎると、そのグロテスクさを超越して、美しいものと化す。
グロテスクな中に美しさがある→一見グロテスクだが、よくよく見ると美しいものがある。
美しさの中にグロテスクさがある→一見美しいが、よくよく観るとグロテスクなものがある。
美しすぎてむしろグロテスク→美しさを追求しすぎると、美しさを超えて、グロテスクなものと化する。
ラースフォントリアーの場合、グロテスクなものを美しく撮っているのだと思う。でも、それは正確には、グロテスクなものに美しいものがあるからだと思う。
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