カント哲学
「認識が対象に従うのではなく、対象が認識に従っている。」
例えば、生まれた時から一生外せない赤い色眼鏡をつけた人間。彼は物を見ると、すべて赤く見える。したがって、「すべての物体は赤い」と考える。
しかし、本当に赤いかどうかは色眼鏡を外さなければわからない。
これは譬え話だが、
人は、時間、空間、概念、(および論理)によって何かしらの物を認識する。
だから、時間、空間、概念、論理がその何かしらの物(認識の対象)に備わっているのだと勘違いしているのだ。
しかし実はそうではなく、時間、空間、概念、論理という認識の枠組みが人間にあって人間はそれでしか認識できない。
だから、すべての物体はその認識の枠組みを通して、時間、空間、概念、論理的に整合性のある物として見えている。
いわば、時間、空間、概念、論理という色眼鏡をかけているのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿