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ある日親父が詩を書いた。
僕の親父は親父と呼ばれるのを好まない。
僕の親父はおしゃれ好き。でもおしゃれすぎておかしくなった。
僕の親父はお酒を飲む。飲むと酔っておかしくなる。
僕の親父はタバコを吸う。でも母や妹に怒られるから、ベランダとたまにトイレで。
僕の親父はギター弾いて歌う。やっぱり何かがおかしいと思う。
俺の親父は髪の毛が少ない。隠そうとしてすごいことになった。
僕の親父は寝てるときのいびきもすごい。たまに寝言で叫んでいる。
僕の親父は母さんと仲良くしたい。でも、母さんの嫌がることをする。
僕の親父は変わった。
ドキュメンタリーや映画よりもバラエティを見るようになった。
僕の親父は変わった。いつもソファーで寝ていることが多くなった。
夢を見なくなった。寝てるときしか。
僕の親父は変わった。
僕の親父は僕の書いたこの詩を見て泣いた。
いつかは僕も息子ができたらこんな詩を書かれるんだろうな。
ある日親父が詩を書いて持ってきた。
何も言えなかった。
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