2016年9月6日火曜日

ゴジラについて語りたい

ようやく、「シン・ゴジラ」を見ました。

初めて、期待を上回るほどの観たかったゴジラを見ることができました。大満足でした。*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・


ファイナルウォーズのときは、いろいろと残念で絶望しており、また、ハリウッドの渡辺謙が出てるゴジラはいい線いってたのですが、まだ何かが足りなかった。
シンゴジラを観て、その何かが分かった気がします。

ポイントは3つあります。

1. ゴジラは対戦モノではない。

ゴジラはね、他の怪獣との対戦モノがほとんどなんだけど、シリーズの最初のゴジラは、ゴジラ対人類の話なんだ。ゴジラは身体の中では核分裂が起きていて、いわば原子力発電所があるんだ、だから放射能を撒き散らしている。
つまり、ゴジラは人類の科学技術の発展の先にある核兵器(ひょっとすると原発も)の象徴なんだ。

それを踏まえると、今までは確かに他の怪獣が悪者でそれを倒すゴジラが良い者であるように描かれることが多いが、そうした描き方や、他の怪獣との対戦モノはある意味邪道なんだ。核の象徴としてのゴジラは人類への脅威であることが重要なのである。


2.人間達のリアルさ

次にリアルさ。ゴジラシリーズでは、よく悪事を企てる悪い宇宙人が出てきたり、戦隊モノに出てくるような戦闘機や銃器が出てきて、ゴジラファイナルウォーズっていう映画では人間もついにレンジャーみたくなっていたんだ。
それが今回のシンゴジラでは自衛隊の協力を仰いで撮影、ホンモノの自衛隊の戦車や重機などを使い、また、内閣政府の様子が(これまたいつもはてきとーに「攻撃せよ」「出動」とか言ってたんだけど)しっかりと本当に今ある政府のようにリアルに描かれていた。例えば、役所、政府のなかなか進まないのに忙しすぎるというじれったいけどリアルな手続きや対応の感じが、本当にゴジラが来ているというリアリティを生み出していた。
今回のシンゴジラを観て、ゴジラなんて普通、小学生向けの子供騙しにしか見えないものなんだけど、人間をリアルに描けば、そんな子供騙しの着ぐるみ(最近ではCG)怪獣が現実に日本にやってきているように見えるんだ。


3.ゴジラはかっこいいのか??

最後は造形なんだけども、最初の昭和のゴジラはこんなだった。

上は1954年ので、下は1968年の。
こんな感じなんだけど、最近のと比べるとどこかしら人間っぽいのww

んでこれが平成ゴジラシリーズだと


下のは、平成ゴジラの最後の映画、「ゴジラ対デストロイヤー」のときのゴジラで、ゴジラから核が漏れ出して、ゴジラ自体が核爆発の危機にある。これは子供の時分に映画館に観にいきました。
ともかく、写真の通りこんな感じなんだけど、頭部が身体に対して小さくなり、なんかりりしくなっているww

んでこれがゴジラ2000ミレニアムになると

上2つが2000年の、下が2004年、ファイナルウォーズのときの。
こんな感じで背びれがトゲトゲになり全体的に痩せて前傾姿勢になったんだ。
端的に言うと、ゴジラの造形はだんだんとワイルドにかっこよくなっていったんだ。
でも、僕は正直、かっこいいゴジラはなんか違うなって思ってたんだ。そしたら、シンゴジラを観て、「これだ!」って思ったんだ。
これがそのシンゴジラのゴジラ

拡大すると・・

さらに拡大すると・・

得体の知れない怪物という感じがすごく出ているのがわかると思う。歯並びが悪く、目が魚眼のようにぎょろついていて、肌の感じも気味が悪い。しかも、こうした姿は進化ごとに変わっていくんだ。
僕はこういうゴジラが好きだし、核兵器や原発の恐ろしさを描くのにふさわしいって思うんだ。

余談だが、このシンゴジラは核が漏れ出しているために身体が赤く光っており、デストロイヤー戦のときのバーニングゴジラを想起させた。また、双方のゴジラにて、冷凍か核爆発かという選択が迫られる部分も似ている。

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