2016年6月5日日曜日

「ズートピア」と男女差別

おもしろい映画でした。この映画は差別とそれによって夢をかなえることが難しいということを動物になぞらえたメッセージのある映画でした。

人によっていろんな捕らえ方ができるとは思いましたが、私は「男女差別」でこの映画を捕らえました。
男は強い動物で、女は弱い動物。うさぎなんて弱い動物が刑事になれるわけがない。そうした偏見や差別(ここでは「うさぎの警察か、かわいいね」という言葉が差別的発言として扱われていた)に負けずに農家から出てきて、警察学校を首席で卒業し、都会で警察として活躍するという話。
ここで思い出したのが、「羊たちの沈黙」のクラリス・スターリング、彼女も田舎から出てきて大学で犯罪心理学成績優秀、逸材の女性捜査官として活躍するが、まわりから浮いた存在として、また男たちにも色目使いで見られる。クラリスもそうした女性差別の中で勝ち抜いてきました。
ただし、ズートピアはそのテーマを差別という自覚のない無意識的な差別や逆差別など、掘り下げていました。

見所は、やはり動物たちの世界となった人間の世界を垣間見るときです。
例えば、裸で原始的な生活を行おうとするナチュラリストたちの世界を動物にすると、人間にとっては服を着ていない動物が当たり前なのですが、このズートピアでは動物は服を着ていることが当たり前になっているので、恥ずかしい行為として映ります。このような相対化がなされているのがおもしろい見所です。

もう1つはシャキーラがガゼルの声優と主題歌を歌っていたところが見所でした。
"Try Everything(あらゆることに挑戦しよう!)"
https://youtu.be/1Ws3GHzG6uw
こちらはシャキーラの代表曲
"Hips dont lie(お尻はうそをつかない!)"
https://youtu.be/DUT5rEU6pqM

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