2016年5月6日金曜日

アダム・トレル氏が日本の映画のレベルが低すぎると言った件について

私は賛成できません。
例えば、黒澤明、小津安二郎、北野武、大島渚、ゴジラ、彼らの名前だけでも世界に通用するのでハイレベルだと思うんですけどね。

なぜレベルが低いと言われるのか考えてみました。

1. 日本のコメディコント調のテンポとかが理解されないところは大きいかもしれません。コメディとサスペンスとドラマを全部入れてしまう映画とか。全くリアルでないシュールギャグをかましたりとか。三谷幸喜とか園子温のテンポとか。私は好きなのですが。

2. 映画なのに制作費を節約しようとする。特にアクションにおいて顕著ですよね。ゴジラとか、図書館戦争とか、よく作られていてもそれがハリウッドと比べてしまうとどうしても見劣りしてしまう理由なのかも。→これは、日本の映画が日本向けに作られているからなのかもしれない。日本だけでの公開では興行収入見込めず、そのためお金がかけられないのかもしれない。だから、金をかける場合には金をかけた坂口博信の世界初のフル3DCG映画「ファイナルファンタジー」みたく、海外でやる。あれは失敗してたけど。

3. CGが雑でリアルでないのが多すぎる。デスノの死神とかCGが人形じみています。ハリウッドはスクゥービードゥーとかCGキャラの表現豊かな気がします。あるいはアポロ13のロケットのシーンは全てCGだそうですが、全くCGだと気づかない出来になってます。これもお金かけてないからなのかも。いや、押井守の「イノセンス」はいいできだったけど。

4. 日本での黒澤明、小津安二郎、北野武、大島渚の評価が日本の一般人からあんまりなされていない。というか、彼らの映画が一般向けに作られていないからかもしれないが。まあ、それは言い過ぎだが。小津安二郎のは日本人にこそ馴染みやすい映画だし。

5. メッセージ性の問題。日本の映画には、心情表現を用いて家族や愛や人生、死についてメッセージを伝えることに長けている。しかし、うまく伝えられるメッセージ内容は、あまり幅広くない。
ハリウッドであれば、宗教、神、歴史、法、神秘、正義、運命、科学、宇宙人の未知、戦争、国家、差別、ジェンダーなどをするどく伝える映画がある。
これらの内容を伝える映画は日本にももちろんあるが、長けているとは言えない。→観てない映画もあるし偏見入ってるかも。

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