「もし活動としての哲学が、考えること自体に対して考えるという批判的作業でないとするなら、今日、哲学とはいったい何であろうか? 別の仕方で考えるということが、いかに、どこまで可能なのかと知る試みに哲学が存立していないとするなら、哲学とはいったい何であろうか?」 ミシェル・フーコー『性の歴史Ⅱ―快楽の活用(原著14-15頁)』
これがその入門書の一部なのですが、どうにも分かりづらい。
そこで、なんとか読み砕いて、
私の言葉でわかりやすくしてみました。
「人生は無意味で苦しいよ」という知識があっても、それに向き合い、生きたいと思う。それが健康な人間。
一方、「人生は無意味で苦しいよ」という知識に耐えられないから、それに向き合わず、この今の苦しさに耐えればいつか報われるよという希望を信じて生きる。これが弱者。
こんな感じだろうか。