2019年12月25日水曜日

みなさんはクリスマスの起源を知っているだろうか?

 クリスマスとは一般にクリストマス、つまりキリストのミサを意味しているのだが、私は、他の多くの人々と同じく、そもそも宗教を信じていなかった。
サンタが赤い服を着ている起源についてはもともと聖ニコラウス祭司が着ていた似た色の服をコカコーラがさらに定式化したという話は、あなたがたも聞いたことがあるかもしれない。

 しかし、クリスマスそのものの起源はどうだろうか。
クリスマスの起源、それは古きイランのほうから古代ローマ帝国へやってきて浸透していたミトラ教という今は亡き古代宗教に始まる(イランではないとの学説もある)。ミトラ教はミトラス神を信仰し、そのミトラス神が誕生した日が12/25だというのだ。

2019年7月19日金曜日

パブロ・ピカソが脚本家!? 〜ナチス占領下のパリ文化〜

パブロ・ピカソは絵画だけでなく多くを残しているが、舞台演劇の脚本を残していたことはご存知だろうか?




なんと、私が今年の9月に出演するあいちトリエンナーレ舞台芸術公募プログラムのひとつ。
これがその脚本なのだ。


『しっぽをつかまれた欲望』

ピカソが戯曲『しっぽをつかまれた欲望』を執筆したのは、《ゲルニカ》を描き終えた4年後の1941年、そう、ナチス・ドイツ占領下のパリである。



ピカソの紡ぐ言葉はまるで彼の絵画のように抽象的かつ詩的なイメージに溢れ、「大足」「玉葱」「沈黙」「太った不安」そして「丸い先端」といったコミカルで隠喩的な登場人物たちが、シュールレアリスティックな会話と行為を繰り広げる。 

例えば、第二幕第二場では10の登場人物すべてが入った巨大なバスタブを二人の覆面の者が運んでくるところから始まり、彼らの台詞のやりとりののちに、二匹のわんわんが吠え立てながらみんなを舐め、みんなが飛び出す。そのとき、タルトのみ全裸に靴下なのだが、他の入浴者たちはみな普通の服で浴槽から出てくる。そうして彼らは食料の詰まった籠や、ワイン、食器などを持ち出して、ピクニックを始める。ところが、棺をかついだ争議人夫たちがやってきて、それにみんなを押し込み、釘を打ち付けて運び去る。というのである。

正直、初めて読んだときは、これを舞台にするのはかなり大変だと思ったw

初演は未だナチス占領下の1944年の春、フランスの詩人・民俗学者ミシェル・レリスのアパルトマンの一室にて、リーディング形式で密やかに行われた。

ミシェル・レリスという文化人について調べて見たところ、驚くことがわかった。彼はシュルレアリスム活動にも参加し、バタイユと「ドキュマン」誌、サルトルと「レ・タン・モデルネ」誌の立ち上げにも参加していた、のみならず、画家フランシス・ベーコンによって描かれた肖像画が残っている。ベーコンの愛人だったのだろうか?



しかし、それだけではなかった。こちらをご覧あれ




2019年5月9日木曜日

川端康成の「眠れる美女」から  サルトルによる「死」へ


映画のワンシーン

 たまたま「スリーピングビューティー ~禁断の悦び~」という映画を見たが、Yさんの指摘でそれが日本の文豪、川端康成の「眠れる美女」の映画化したものだったのだと気がついた。以下は、その際のYさんとの会話である。

「スリーピングビューティー」は微妙だったかな。まさかあれが川端康成原作小説だったとはww



微妙でしたか笑
でも女優さんきれいでしたよねー😊
川端康成の小説にはあまり共感はできないですけれども。



川端康成って、
なんというか、高校の時の受験勉強で川端康成の「鈴虫とバッタ」の一部が出てきていて、それが最初の川端康成との出会いだったんだけど、
文体に特徴があって、読んだら、あゝ川端康成だなってわかるw

題材としては
「スリーピングビューティー」(眠れる美女)もだけど、芸妓や娼婦などそういうのが川端さん好きよね〜。

文体としては
川端康成って、ガラスや灯籠、障子などに、映り込んだ影を使って、相手や自分の心情などを描写していくのが好き。

ていうことは感じていたけども‥。
確かにあんまり共感はないな〜。



そうそう、川端康成は、変態っていうイメージがあります(爆)
そこの表現方法に着目するなんて!読んだときはそこまで見てなかったなぁ
お芝居をしている方は違いますね😉



変態ww言っちゃった~



言っちゃいました(笑)



Yさんは「眠れる美女」のほうはどう思った?雪国よりもよかったんでしょ??